全日制高校を選ぶときに、大きな基準になるのが偏差値です。
自分の学力にあった学校、もしくは、自分の目標とする学校を目指し、受験をする方も多いと思います。
それでは通信制高校の入学ではどうなのでしょうか…?
偏差値や今現在の学力のが通信制高校を入学する際に関係あるのか、気になるところですね。
このページでは通信制高校の偏差値について詳しく見ていきます。
目次
通信制高校の偏差値について
通信制高校は、偏差値という概念がありません。
中学校またはこれに準ずる学校を卒業した人、もしくは同等以上の学力があれば入学することができます。
すべての通信制高校に偏差値というものがないわけではありませんが、偏差値を公開している学校はごく少数です。
通信制高校は、全日制の学校と違い個人個人で単位を取得していき卒業を目指す高等学校です。そのため全日制高校のように同じぐらいの学力生徒を集める必要もありません。
勉強スタイルも週に1~5日通う学生、月に1回ほど通う学生、また年に1回3泊4日の集中スクーリングの学生もいます。学習スタイルも様々でクラスで勉強を進めていくというよりはやはり自分自身で勉強を進めていくスタイルなので偏差値は重要視されていません。
通信制高校の入学試験
通信制高校では入学試験がないところが多いです。入学試験があったとしても、作文や面接などが一般的で入試で国語や数学などの試験がある学校は稀です。
学校を事情があって通えなくなる学生も多く、そのような学生のためにも受け入れる体制は非常に柔軟です。試験などなく、入学する時期も年に4回ほどある学校や毎月、どのタイミングでも入学できる学校もあります。
クラーク記念国際高等学校…中学校の基礎を中心に幅広く出題
出典:クラーク記念国際高等学校公式HP
通信制高校の受験で落ちることはあるの?
通信制高校の受験は基本的に作文や面接であり、また不登校の方や勉強をし直したい方を受け入れる体制であるため、落ちることは少ないといわれていますが、場合によっては不合格となる場合もあります。
人気校で定員オーバーになっている場合、面接で著しい問題があると判断された場合、作文などをほとんどかかなかった、などが挙げられます。
しっかりと面接対策を行うことが大切です。
通信制高校の進学クラスを選択する場合
学校自体には偏差値がない学校がほとんどですが、学校内のコースで進学クラス等を選択したい場合クラス分けの目的で試験やある程度の学力が求められる場合があります。
あまりに学力が追い付かない場合は進学クラスのコースを選択できない場合もあるようです。
偏差値がない…勉強できない人が多いの?
入試の試験のなくて、偏差値もないところが多い。通信制高校って頭悪いの?
そう思う方もいるかもしれません(^^;
偏差値がないからといって、通信制高校に通っている学生の学力が低いのかというとそんなことは決してありません。
学力の高い生徒もいますし、難関大学に入学している学生も多くいます。
個人で単位を取得していき、また個人で自分の学びたいオプションをつけていく通信制高校では、同じ学校にもいろんなタイプの方います。それも通信制高校の大きな特徴です。
勉強を頑張りたい人、夢に向けて自分の時間を確保したい人、勉強が好きでないけど高校卒業の資格が欲しい人、不登校だった人などいろんな生徒がいます。いろんな考えや個性が受け入れられているというだけで学力が低いというわけではありません。
ただ、全日制高校と比べると勉強時間や勉強量は減ります。基本的には高等学校卒業に必要な勉強のみになるので進学をしたい方にとっては、内容は物足りない可能性があります。
そのような場合は進学クラスがある通信制高校を選択したり、予備校に通ったり、また参考書を購入して学習するなどプラスでの勉強が必要となります。
通信制高校は自分次第!
全日制高校に通っていても、自分次第ですが通信制高校はより!自分次第な面が大きいといえるでしょう!
自分で計画的に学習を進めていき、単位を取得し、また夢や目標へプラスで行動していくのは、「なんとなく…周りもそうしているから…」などではなく、自分で明確な目標を持つことが重要です。
まとめ
通信制高校の偏差値についてまとめました。
偏差値という概念が通信制高校にはありません。
入試もない学校もあり、ある学校も比較的難しくありませんがある場合はしっかり対策を行うことが大切です。
偏差値がないからといって、通信制に通う生徒の学力が低いということはありません。進学を選択する生徒も多く、本人次第です。