通信制高校を調べ始めたり、ズバットで資料を請求したりすると、サポート校の名前を多くみるかと思いますが、そのほかにも「技能連携校」という学校を目にすることがあると思います。
サポート校と同じようなものかな?と思う方もおおいと思いますが、サポート校と技能連携校には違いがありますのでご紹介します。
目次
技能連携校とは?
技能連携校とは、国の技能連携制度を活用し、工業・商業・医療・福祉・ファッション・デザイン等、様々な専門的な分野の勉強をします。同時に通信制高校か定時制高校のいずれかに在籍して、高校卒業資格を得ることを目的とする専修学校・高等課程のことです。技能連携校で専門知識を、そして通信制高校では高卒資格を得るという、二つの目的を達成することができます。
好きな分野を将来仕事にすることや資格があることで就職活動で有利に働きます。
技能連携校とは、都道府県の教育委員会が指定する、技能教育を受ける施設です。
しかし、技能連携校を卒業するだけでは高校卒業を得ることはできません。
高卒の資格を取得するためには、通信制高校(または定時制高校)への同時入学が必要となります。
技能訓練校に入学する際に、同時に通信制高校にも入学して勉強するという形態になります。この点はサポート校と同じですね。
サポート校についてはこちらからどうぞ。
技能連携校とサポート校との違い
技能連携校で専門技術を学びながらも、単位の一部が通信制高校で認められるため、学習の負担を軽減できるメリットがあります。
サポート校は、文字通り通信制高校の学習をサポートすることが主な役割です。
サポート校での学習が単位として通信制高校で認められるということはありません。
技能連携校は、学校教育法の第55条で以下のように定められています。よって単位が認められています。サポート校は認可を受けていないので単位は認められません。
高等学校の定時制の課程又は通信制の課程に在学する生徒が、技能教育のための施設で当該施設の所在地の都道府県の教育委員会の指定するものにおいて教育を受けているときは、校長は、文部科学大臣の定めるところにより、当該施設における学習を当該高等学校における教科の一部の履修とみなすことができる。
通信制高校に通い、「空いた時間にちょっと好きなことをしてみよっかな!」というものではなく、しっかり技術を身につけるためにいくために、毎日登校し勉強をする必要がありません。
通信制高校では、自分のペースで学ぶことができると言うメリットがあります。しかし、技能連携校で勉強をしたいと思ったのならば、本腰を入れて学習する意識が必要です。
技能連携校で取得した単位の一部が通信制高校での単位となりますが、その分技能連携校での勉強量は多いと考えていいでしょう。
連携技能校のメリット
大きなメリットは、高校3年間の間に専門的な知識や資格を得ることができることです。
また技術連携校は、運営主体がそれぞれの業界の企業や団体等で成り立っていることが多く、学校から企業への就職、提携大学・専門学校への進学がしやすいです。
学校生活については全日制高校と同じく、週に5日授業があるところがほとんどなので、学校に通って友達を作ったり、クラブ活動に参加したり、積極的な学校生活を送ることができます。
進学を目指す生徒のためのコースを設けているところも多く、大学や専門学校へ進学する学生も多いです。
連携技能校にもある普通科
今までの説明だと、連携技能校って、なにか専門分野を学ぶためにいくところかと思ったかたも多いと思いますが、実は普通科もあります。また、大学・進学を目指すケースもあります。
普通科では、社会にでて役立つパソコンのスキルなどを身につけることができるようになっているようです。学校ごとに特色が違うので事前に確認しておきましょう!
連携技能校のデメリット
連携技能校のデメリットは、学費が高いということでしょう。
通信制高校の学費と連携技能工の学費が二重でかかります。
サポート校でも学費は二重にかかりますが連携技能校だと週5日の登校となるので学費はその分高くなりがちです。
登校日数が全日制と変わらなくなるというのも人によっては、デメリットでしょう。
またアルバイトなどの仕事もたくさんしたいと考えている方にとっては、時間がなくなってしまうというデメリットがあります。
まとめ
連携技能校について、またサポート校との違いについてまとめました。
連携技能高校は、高校卒業資格と同時に他の専門知識を学べ、また資格なども取得することができます。
そのためしっかり週5日で学ぶ必要がありますが、学校教育法で定められた機関なので連携技術校で取得した単位の一部は通信制高校の単位としても認められます。
全日制高校同様、毎日登校する必要があるので、自分に向いているか、通学ができる範囲にあるか、望むライフスタイルに沿うか、しっかり判断することが大切です。