通信制高校について

通信制高校に通う学生過去最高に!SNS・価値観・コロナ禍の影響

通信制高校で学ぶが生徒が過去最多の約21万8千人であることが文部科学省の今年度の学校基本調査で判明しました。

高校生全体の数は昨年に比べ、8万4千人ほど減っている中、通信制高校に入学する学生が増えていることに驚きですね。

なぜ、今多くの学生が通信制高校を選ぶのか?今どきの事情をまとめました。

 

目次

時代の変化・インフルエンサーの影響

近年では、SNSやYouTubeを通して活躍しているインフルエンサーと言われる方が多くいます。年齢は関係なく、学生のインフルエンサーもいますし、テレビで活躍する人気芸能人並みに、影響力が大きいインフルエンサーの方もいます。

 

そんなインフルエンサーたちが、常識や従来の価値観に縛られず、『自分の好きなことを仕事に』『自分らしく生きる』といった考え方を発信し、若い世代から絶大な支持を受けています。スマホをみればすぐにブログや動画を見ることができ、SNSでキラキラと活躍するインフルエンサーの与える影響は大きいでしょう。

 

『好きなことをする』『嫌なことを無理して続けない』そんな風潮がとても強くなっています。

 

インフルエンサーのように自分の好きなことをして、お金持ちになって憧れの生活を送りたい!と思うのはこのSNS時代自然な考えなのかもしれません。

 

そのため、早くから自分のしたいことをするために、通信制高校を選択する学生が増えています。

 

通信制高校では、自分の時間を確保できるほか、自分の学びたい専門分野についても本格的に学ぶことができます。高校卒業の勉強は程ほどに、それよりも自分の興味がある分野を専門的に勉強したい!という学生にも選ばれています。

 

ですが、めんどくさいことはしたくないからという「逃げ」が理由で、通信制高校を選ぶ学生も増えているのも事実。今毎日学校に行ってコツコツ勉強をするよりも、今ただ遊びたい!そう考えている方も多くいます。

 

どう選択するのも自由で良い、悪いはありません。ですが自由で好きなことをする分だけ【責任】が増えます。そしてその責任は人に渡すことはできず、自分で背負うということを忘れずに。

 

本当にやりたいことなのか、今の状況から抜け出したいからなのか、自分の本音を見つけるのが大切ですね

 

入学年齢の若くなっている

文部科学省が今年度発表した「高等学校通信教育の現状について」をみると通信制高校で学んでいる学生で一番多い年代は、15~17歳となっています。

 

【通信制高校年代別 生徒数】

年齢 生徒数(令和1年) 生徒数(昭和60年)
15歳 37,526 19,282
16歳 49,096 16,839
17歳 59,173 15,725
18歳 16,022 14,020
19歳 7,712 5,377
20~24歳 16,139 14,466
25~29歳 5,321 10,662
30~39歳 4,429 21,700
40~49歳 1,366 11,197
50~59歳 511 2,564
60歳以上 401 812

出典:文部科学省 「高等学校通信教育の現況について」

 

数年前と比べても15〜17歳の学生の割合が高くなっており、通信制高校の学生の若年化が起きています。

 

15歳の学生も多くいることから、中学卒業と同時に通信制高校を選択している学生が多いこともわかります。

 

以前は、全日制高校に一回入学して、退学したあとに通信制高校に入学するというパターンが多かったのですが、今は初めから通信制高校を選択する学生が増えてきています。

 

もちろん通信制高校は、不登校などの学生の受け皿となっているのは今も変わりません。ですが全日制高校に通えない学生が行く学校ということだけでなく、自分らしく学べる学校の一つとして、多くの学生から選択されるようになってきていると言えるでしょう。

 

コロナ禍の影響。学校に行けない学生が増加

個人差がありますが、近年のコロナ禍で学生が感じているストレスは、相当大きいものです。

 

全日制高校は、大人数の団体生活なので、感染の不安。そしてコロナ禍で先が読めない将来への不安を強く感じている学生も多くいます。その他にも部活動の活動できなかったり、学校の行事はなくなったり、友達と遊びに行きづらくなったなど、大きなストレスに晒されています。ただ

 

でさえ、多感な時期にこれだけのことが重なるのでストレスは計り知れません。

 

そのような精神状態のなか、いじめとまではいかなくても、『友達から、ラインの返信がこない(もしくは遅い)』『なんかいつもより、態度がそっけなく感じた』というような理由で思い悩む学生も増えています。

 

不安というのは、一度思い浮かぶと頭の中で暴走します。コロナ禍で、不安やストレスが多く精神状態が不安定なときなので、普段は気にならない些細なことでも大きなダメージを受けることも。

 

いじめはもちろんよくありません。ですが仲良くしないこと、連絡を返さないことがあるのが『いじめ』になるのかと言われるときっとならないでしょう。(悪質な場合を除き)

 

表面化せず思い悩み、学校に行けなくなる学生が増加していて、通信制高校に転校する学生も多くいます。

 

今この時代、精神状態を整えるが最優先事項なことに思います。辛いときは、決して無理せず頑張らない。自分の心に寄り添う選択をしてほしいと願っています。

 

 

 

まとめ

通信制高校に入学する学生が増えている理由をまとめました。

 

・SNSを通して好きなことを仕事にしているインフルエンサーの影響で、常識に縛られず『自分の好きな事』をしたい!将来仕事にしたいと考える若者が増えたこと。

 

・以前は、全日制高校を辞めた学生や高校に入学しなかった学生が、転校・再入学する形で通信制校を選択する方が多かった。だが今は、価値観の多様化、自分らしく学べる場として、中学卒業と同時に通信制高校を選択する学生が増えてきた。

 

・コロナ禍で学生に大きなストレスがかかり、不安やメンタルの落ち込みから学校に通えなくなっている学生が増加していること。

 

これらが通信制高校入学する学生が増えている理由の一部です。

価値観の多様化、好きなことをしようという社会的意識の変化、コロナ禍でストレスと不安の影響が考えられます。時代とともに、学校の在り方も大きく変化していくことがわかりますね。

 

通信制高校では、ネットを通した授業が普及されていますが今後も更なる進歩があるでしょう!日々変わっていく社会・価値観・はやりによって、教育現場の変化を見るのも面白いですね。

 

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

 

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