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通信制高校の公立校と私立校について
通信制高校も全日制高校や大学と同様、公立と私立の二種類があります。
公立校 | 道府県、市町村区など、
地方公共団体が設立・管理している高校 |
私立校 | 私人が設立し、管理している高校 |
公立の通信制高校、私立の通信制高校には違いがあり、それぞれの良さがあります。
このページでは公立と私立の違いについて詳しくみていきます。
学校数が違う
現在日本の通信制高校の数は
公立校78校 私立校174校
の通信制高校があります。合計252校あります。
[文部科学省 学校基本調査-結果の概要 平成30年度 参考資料 ]
公立より私立校のほうが3倍以上も多いという数です。
公立に通いたい場合は学校数が少ないので近くにあるか(通学範囲圏内)がポイントです。毎日通学するわけではありませんが、あまりにも遠くなってしまうとスクーリング(通学)が負担になってしまいます。
学費が違う
全日制や大学同様、通信制高校も公立校に通うほうが学費をかなり抑えることができます。
公立校の最大のメリットともいえるでしょう。
通信制高校では多くの学校が単位制を採用しているのですが1単位当たりの授業料と卒業するまでにかかる単位の授業料はこちらです。
一単位当り | 卒業必要単位
74単位 |
|
公立校 | 約300円 | 約25,000円 |
私立校 | 約5,000円 | 約370,000円 |
差額 | 約4,700円 | 約345,000円 |
授業料だけでも公立高校は私立高校に比べると非常に安いことがわかります。そのほか入学金や設備費や諸経費がかかりそれはどの私立校を選ぶかどのようなコースを選ぶかで大きく変わります。
入学金 | 設備・諸経費 | |
公立校 | 500円 | 年間3万程 |
私立校 | 3〜5万円 | 年間10〜100万程 |
差額 | 3〜5万円 | 7万〜97万円 |
学費を少しでも抑えたい方は公立を選ぶのがいいでしょう。
私立では、スクーリングの回数、サポート体制、オプションコースなどの違いにより学費にばらつきがあります。スクーリングの回数が多いほど学費が高くなる傾向があります。
授業スタイルがちがう
公立校はテキストを見ながら、レポートを郵送で提出するアナログな勉強方法が一般的です。
スクーリングは週に1回と固定されている学校がほとんで自分の好きなように選ぶことはできません。
生徒に対する教員数も生徒40人に対して教員1人となっていて、細かな指導は望めない可能性があります。あくまでも自分で計画性をもって学習を進めていきます。
その点、私立校ではインターネットを利用して講義をうけることやを、レポートをインターネットで送付したり、学習しやすいように工夫している学校も多いです。
スクーリングも自分の好きなように選ぶことができ、より自由に自分で選択できる学校が多いです。
少人数制のクラスを設けている学校も多く、生徒と教師の距離が近いのも私立の魅力です。
サポートがちがう
通信制高校では、全日制高校に馴染めずに、編入してくる学生や過去にいじめなどのトラウマがある学生も多くいます。
私立の通信制高校には、カウンセラーが駐在していることも多く、生徒の相談や話を聞いたりと生徒の精神面でもサポートも行っています。
学校によっては個別授業を行ったり、訪問授業を行うなどのサポート体制を取り入れている学校もあります。
専門課程が選べる
私立の通信制高校は、自分の興味あることを専門科目に取り入れることができます。
高校生という早い時期から、自分の興味がある分野の授業を受けることができたり、実際に体験できることは将来自分のしたいことを探すうえでいい経験になるかと思います。
公立の通信制高校では、高校卒業資格のための勉強が中心であり、関係のない専門科目はありません。
なにかやりたいことが決まっている方は、私立の専門課程がある通信制高校を選ぶといいかもしれません♪ただ専門科目を専攻するとその分、授業料が上がります。
\専門課程が多い通信制高校/
ヒューマンキャンパス高等学校
飛鳥未来きずな高等学校
まとめ
◯学費を抑えたい方は公立の通信制高校にいくのがおすすめ。
◯公立は配布されたテキストをみて学習し、レポートを提出していくというスタイルが主流。私立はインターネットでの授業やレポート提出など利便性に特化している学校もある。
◯公立はスクーリングを週に1日通うところがほとんとで選べないが私立は自分の好みのスタイルを選択できる学校が多い
◯私立では精神面でのサポート(カウンセラー在籍)や専門課程を学ぶことができる
以上が通信制高校の公立と私立の大きな違いです。
学費が大きくかわりますが、内容も大きく違うため、公立を選ぶか私立を選ぶかは個人の考え方に沿うものを選ぶがよいでしょう。学費については高等学校就学支援金(高校学費無償化)も利用できるので合わせてお読みください。
自分はなにを優先したいのか?どんな生活をおくりたいのか?じっくり問いかけて選んでみてください。