通信制高校へ、通うことを検討している方のなかには、大学への進学を希望している方もいるかと思います。大学でいきたい学部、将来学びたいことが決まっている方もいるでしょう。
「通信制高校でも大学に進学できるの?」
「通信制高校の進学率」など気になる進学について詳しくみていきましょう。
目次
通信制高校の大学進学率は…?
平成30年12月のデータによると、高等学校各課程からの進学率は次のとおりです。
大学進学 | 専門学校 | |
全日制高校 | 54.7% | 15.9% |
通信制高校 | 18.4% | 21.1% |
[学校基本調査「高等学校の学科別状況別卒業者数」ならびに「高等学校(通信制)学科別状況別卒業者数」(e-Stat)より 参考資料]
平成 30年3月の高等学校(通信制課程)の卒業者数は 53,550 人(男子 27,689 人,女子 25,861 人)です。そのうち大学等9,885人にいます。全日制高校では約半分の生徒が大学に大学進学をしているのに比べ、通信制高校での大学進学率は18.5%と5人1人以下となっています。
通信制高校の進学率は低い理由
全日制高校と比べると進学率は低いですが、その理由として通信制高校には「高校卒業資格」を目的に進学している生徒が多いという理由があります。
通信制高校の学生には幅広い年齢層の方がいます。
10代のころに事情があって高校にいかなった、もしくは高校をやめてしまったけれどやっぱり勉強をし直したいと入学する方。
今後の就職のために「高校卒業資格がほしい」「学校は馴染めず好きではないが学歴として高校卒業にしたい」など事情は様々です。
つまり「高校卒業資格」を手にすることが目標なのではじめから「大学進学を目指していない」学生も多いのです。
自分のやりたいことをすでに見つけ目指しているため、通信制高校を選ぶ生徒も多いです。なので進学率は低めになっています。
このような背景を考えると進学率を全日制高校と比べる必要もないかと思います。
実績として5人に1人の人は大学に進学していますし、進学は自分の意志と努力次第でしょう。
通信制高校からの受験でなにか不利はある?
全日制高校でも通信制高校でも、高校卒業という意味で同等の資格です。その為受験での際に通信制高校出身だからと不当に不利になることはありません。
また、指定校推薦の枠は学校により差が有りますが、大学が募集するAO入試や推薦での受験は、全日制同様に可能です。
ですが自分で計画性を持たないと学習を進めるのが難しいという店があるのは意識しておく必要があります。
通信制高校の授業だけで大丈夫?
通信制高校の授業は基本的に「高校卒業資格に値する教養を身につける」ということに念頭を置いています。
大学入試で出題される一部の科目について、通信制高校では勉強しない場合があります。
ですが通信制高校のなかにも進学クラスを設けている学校や勉強へのサポートが手厚い学校も多くあります。進学を望むのであればそのような通信制高校を選ぶことをおすすめします。
\進学におすすめな通信制高サポート校/
KTCあおぞら高等学園
アドバンス学科があり、大学受験対策ができます。オンラインで全国どこでも同じレベルの講義を受けることができます。(難関大学を志望する特進コースも一部のキャンパスにあります。指定のテストを受ける必要があります)
時間を有効活用!サポート校や塾を利用
通信制高校は、フリーの時間が多くてちゃんと勉強していけるか…と不安になる方も多いのですが、マイナスに捉えるのでなく、逆に通信制高校のフリーな時間をプラスにとらえましょう。
進学を希望する方は進学に特化した通信制高校を選択する、比較的時間割が自由なライフスタイルを活かして、進学塾にやサポート校に通うことも選択肢の一つです。
進学に向けた時間をしっかり確保できる時間を有効活用することに意識を向けるようにしましょう。自分の目的あった通信制高校を選ぶことが大事になります。
まとめ
通信制高校の大学進学率は全日制高校54.7%と比べ、18.4%であり、低くなっています。
通信制高校という特性上、すでに働いている方や夢に向かって動き出している方も多くいますので全体の進学率を気にする必要はありません。
実際に進学を目指して大学に進学する生徒もたくさんいるので、進学したいと望む方は目標を目指して頑張りましょう。
学校勉強は「高校卒業程度の知識を身につける」ということを念頭においているため、受験科目を履修しないこともあります。進学サポートが強い通信制高校やサポート校、予備校を利用することで受験対策がしっかりと行えます。